『くやらみに馬といる』
著:河田桟、発行:カディブックス
我が家のお気に入りの場所のひとつ、SEABISCUIT PARLOUR さん
に置かれていた本。
本の佇まいに惹かれ、どうしても手に取りたくなりました。
少しだけお店で読んだだけで、初めて会った本とは思えず、なんだか感じたことのある温度の本だと思いました。
家に帰ってすぐに購入し、乾いた大地に水が染み込むような感覚を持ちながらあっという間に読み終えました。
河田さんの文章が、体と心に染み渡る‼︎
暗闇色のカバーの中に、落ち着いた夜の色の本が入っているのも素敵です。
与那国馬と暮らすために与那国島に移住した河田桟さんが馬のカディとの暮らしの中、一緒に過ごす静かな夜明け前の時間を言葉にして綴った素晴らしい本です。
感覚過敏という言葉が出てきますが、本来、そんな切り取った単語では説明のつかない感覚の世界が、とても丁寧に優しく、馬との時間と共にただ流れていくように表現されていました。
おそらくこの本が妙に馴染んで仕方ない方は、静かにあちこちにいらっしゃるのではないかと思うのです。
もしかしたら、言葉にできない生きづらい感覚を、くらやみから素敵な言葉にして届けてもらえる一冊になるかもしれません。
この本の世界を壊したくないので、詳しい説明はできませんが😅、少し人と違う感覚を持っているのかもとか、繊細に周りの刺激を受け取る方にはぜひ読んでいただきたいな✨
きっと静かに穏やかに言葉が染み渡ってきますよ。
この本と出会わせてくれたSEABISCUIT PARLOURさんに感謝です。