巷で話題になる「秀でた才能のある子供」や「好きなことを極める人」…そんな話題を目にして、自分には何もないと焦ったり、子供にそんなキラキラを投影したりしてしまうことはありませんか。
『自分探し』あるいは『子供探し』は「今この時目の前にいない自分や子供」を追いかけている状態です。
『心ここにあらず』なので、実際の自分や目の前のお子さんを見てあげられていない状態なんです。
夢を持つことはとてもいいことだと思います。
しかし、自分のことあるいはお子さんのことをしっかり観察できていない状況だと、常に自分以外の何者かと比較しながら、自分も他人も評価しながら生き続けることになってしまいます。
自分以外の何者かになろうとしない…すなわち「自分を知る」ことがとても大事なことだと思います。
得意なことは必ずしも秀でていることではありませんし、自分の価値は他人との比較によって生まれるものでもありません。
自分の中にあるものをしっかり観察でき、見つけられることが何よりも大事です。
これが楽しいとか、夢中になれるとか、続けられるとか、何かプラスの気づきがあれば、それこそが得意なことの一つなんだと思います。
意識は外に向きやすいもの。
時間で考えると、過去や未来に向きがちです。
目の前にないことばかりに囚われていると、今あること今できることの積み重ねがないままに時が流れます。
自分探しや子供探しは遠くに意識を置かず、何の評価もせずにただ今あるものを観察しながら見つけていくと、自然に未来への前進に繋がっていくんじゃないかなと思います。
ヨガは身体を通して「今」に意識を向ける練習です。
『心身一如』
続けることで、自分を大事にする生き方が見つかると思います。