映画が大好きでした。
そしてまた今映画が大好きです。
『でした』と『です』の間に何があったのか…
それは『子育て』。
人と比べるものではないけれど、実感としては人一倍苦労の絶えない子育てだった(今も進行形ではあるけれど)というのが正直なところです。
そしてその分、喜びやら驚きやら感心やらいろんな感情や気づきをたっぷりもらいながらやっています。
とにかく私は子育てで変わらざるを得なかったし、もちろん映画のことなんて考える余裕もなく年月が過ぎました。
そして今やっと、スケジュール帳に「映画」の文字がまた並び始めています。
数年前の私に、親子でカサヴェテスの映画に連日通う日が来るよって教えてあげたい。
絶対信じないだろうけど。
20代の頃、カサヴェテスの映画を観てハマってしまい、特集上映に連日通いました。
これらの映画とあの頃の自分や風景はしっかり繋がっています。
そして今、娘と二人でまたカサヴェテスの特集を観にキネマ館通いをしているなんて。
自分が好きなことへまた戻ってきたのもワクワクすることなのですが、このところ娘の興味の幅が広がって、感性がどんどん深まっているのにとても驚いてワクワクします。
学校に行かない時間に掘り下げてきたものがしっかり実になっているのが最近手に取るように分かるのです。
学校に行けずに苦しんでいた頃の娘に教えてあげたい‼︎
…信じないだろな。
同じ映画なのに、20代の時とはまた違う見え方がするのも面白いのですが、あの頃の私が憧れたジーナ・ローランズに今娘がハマっているのもなんだか不思議で嬉しいものです。
今までにない映画の楽しみ方だなぁ。
子どもも私も変化しました。
でも変わらないものもやっぱりある。
そしてそれは前より深く感じられている。
そういうことも含めて映画がまた今大好きです。