発達特性のあるお子さんの話を伺うと、行儀が悪いとかすぐ寝そべると嘆くお母さんが結構いらっしゃいます。
また学校の授業中に姿勢が保てない生徒がいるといった先生からの声もよく聞きます。
姿勢保持が難しいのにはそれぞれ理由がありますが、その中でも慎重に観察する必要がある場合があります。
それは、感覚統合がうまくいかないお子さんです。
協調性運動障害といった診断名がつくこともあります。
発達の凸凹がある方の中には、前庭感覚がうまく働かず、自分の頭や体の位置と地面と位置関係を把握するのが難しい方がいらっしゃいます。
バランスをとったり筋肉の緊張を調整したりするのもこの感覚なので、姿勢を保てなかったり、自分の動きを感じるのが難しいため極端に不器用になったりします。
赤ちゃんの時にハイハイをしないというのは、これに当てはまるかと思います。
これは脳の機能が関与しているので、本人の努力だけで治せるものではありません。
姿勢保持が難しいお子さんへの配慮として大事なポイントは、「その子が今何をすべきなのか」目的を一つにすることだと思っています。
例えば、姿勢を良くすることを目的にするのか、授業の内容を理解することを目的にするのか、といったことです。
そのお子さんにとって姿勢保持は気力も体力も消耗してしまうことなので、両方を課すと自信を持てなくなってしまいます。
授業の理解が大事なら、なるべく負担のない状態にできるように、クッションや姿勢補助の座椅子を使うとか、足で踏ん張れるように踏みしめていることを感じやすいもの足元に置くとか、休憩やストレッチを間に入れるとかの工夫が必要です。
姿勢保持については、その子に合った無理のない運動を別に取り入れて、少しづつ感覚を成長させたり筋肉を鍛えたりすることが大事です。
姿勢保持が苦手なお子さんは、筋力がつきにくいことも多いので、周りの大人がゆっくり焦らず、お子さんに負荷がかかりすぎない楽しめる運動を取り入れてあげたいものです。
mamani yoga では、お子さんへのヨガを承るのはもちろん、親御さんや支援者の方の不安や疑問もお聞きしております😊